その他の製品種類

飼料用小麦

飼料用小麦の特徴

肉質向上(脂肪が白くなる)のために使用。

加工形態 単体 圧ぺん(蒸気加熱後、圧ぺん機により加圧加工)
配合 圧ぺん、ひき割、粉砕
対象 豚、肉牛、乳牛、鶏

1)肉牛・乳牛には圧ぺん、ひき割で供与した方が良いと言われています。
2)豚の嗜好性が良く、良質な豚肉が生産される。
3)鶏には栄養価が高く、嗜好性も良い。

加熱圧ぺん
加熱圧ぺん
 

成分

単位:%

  水分 粗蛋白質 粗脂肪 可溶性
無窒素物
粗繊維 粗灰分 ※TDN
小麦 11.5 12.1 1.8 70.5 2.4 1.7 78.7
資料:
「日本標準飼料成分表」
※TDN:
可消化養分総量(飼料のエネルギー含量を示す単位の一つで、消化吸収される養分量を合計したもの。
この総量によって家畜への飼料供与量が設定される)

とうもろこし

飼料用とうもろこしの特徴

飼料には粗飼料と濃厚飼料があるが、粗飼料は牧草等の青草由来の繊維質が中心で、濃厚飼料はとうもろこし、大麦、大豆等から成っており、とうもろこしは配合飼料の主原料として供与されることが一般的です。澱粉を多く含み、繊維質が低く、エネルギー含量が高いとされております。最も多く供与されている原料です。

加工形態 単体 圧ぺん(蒸気加熱後、圧ぺん機により加圧加工)
配合 圧ぺん、粉砕
対象 豚、肉牛、乳牛、鶏
圧ぺん
圧ぺん
 

成分

単位:%

  水分 粗蛋白質 粗脂肪 可溶性
無窒素物
粗繊維 粗灰分 ※TDN
加熱圧ぺん
とうもろこし
14.5 7.6 3.8 71.3 1.7 1.2 80
資料:
「日本標準飼料成分表」
※TDN:
可消化養分総量(飼料のエネルギー含量を示す単位の一つで、消化吸収される養分量を合計したもの。
この総量によって家畜への飼料供与量が設定される)
とうもろこしを使用した飼料の一例

ラウコーン(とうもろこしにふすまを12%混ぜたもの)

とうもろこしを使用した飼料の一例
 

その他の取扱飼料

飼料米の特徴

水田を活用して生産できる優れた飼料であり、玄米の形態で利用されることが多いです。とうもろこしと比較してもほぼ同等の栄養価で、家畜にとって優れたエネルギー供給源であり、とうもろこしの代わりに一定割合の供与ができます。

単位:%

  粗たんぱく質 可溶無窒素物 ※TDN
とうもろこし 7.6 71.3 80.0 80.8 77.8
玄米 7.5 72.9 80.9 82.0 80.3
圧ぺん
圧ぺん
 

全麦連傘下工場加工実績

単位:トン

  大麦 小麦 とうもろこし
平成29年度 130,000 5,000 206,000
平成28年度 129,000 5,000 205,000
平成29年度 122,000 4,500 204,000
平成27年度 139,000 4,000 208,000
平成26年度 167,000 3,500 207,000

関係研究論文

畜産農業者の経営動向等
輸入関係

《参考》

・輸入国別の契約方式(SBS・承認工場)
現在、麦の輸入は政府が関与する特別売買契約(SBS)と民間貿易(承認工場制度)といった異なる契約方式により行われています。 SBS(Simultaneous Buy and Sell) 

政府にとって売り手である輸入商社と買い手である実需者(全麦連等)と同時に契約を締結する特別売買契約。

承認工場制度

飼料原料用として輸入された麦が適正・的確に目的どおりに使用されるための制度として、関税暫定措置法第9条の2に規定されている予め税関長の承認を受けた工場において、輸入後1年以内に飼料を製造する場合に当該麦の関税を無税にするというもの。現在は、豪州、EU加盟国、TPP11加盟国にこの制度が適用されています。

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