飼料用の大麦は、現在流通している数量の概ね100%を、国が海外から輸入した原料でカバーされています。
飼料用大麦の流通に当たっては、変形加工することが国から義務づけられているため、単体用・配合用に加工しています。単体用については、圧ぺん(皮つき・皮むき)・ばん砕・ひき割の4つの加工形態があり、その大半が皮つき圧ぺんとなっています。大麦の畜種別利用は大家畜が中心で、特に肉用牛が主体となっています。
圧ぺん麦(皮つき・皮むき)は、政府が輸入した飼料用大麦を全麦連が買い受けて全麦連傘下工場で加工したものです。
製造方法は、皮つき圧ぺんは原料大麦に加熱蒸気を加え、ロール圧ぺん機によって加圧加工し、精選、乾燥して仕上げます。また、皮むき圧ぺんはとう精機によって一定量の外皮を取り除き、皮つきと同様の加工方法で仕上げます。
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
![]() |
加熱蒸気を加えて圧ぺんすることにより、次のように飼料効果がよりいっそう向上されます。
| 高カロリー | カロリーが高く、良質なたんぱく質 |
| 食べやすい | 圧ぺん状のため採食が容易で家畜に好まれる |
| 優れた消化吸収 | アルファ化しているので消化吸収が極めてよい |
| インスタント飼料 | 煮たり湯づけしなくてもそのまま与えられる |
| スタミナがつく | 体重増加、夏バテ、寒さまけによい |
| 肉質向上 | 赤肉は緻密に、脂肪は白く硬くなる |
| 保健機能 | 子牛、子豚の下痢予防、また繁殖障害の予防に最適 |
| 経済的 | コクがあり優れた品質、エサ代が抑えられる |
(単位:%)
| 成 分 | |||||||||
| 水分 | 粗たんぱく 質 |
粗脂肪 | 可溶性 無窒素物 |
粗繊維 | 粗灰分 | DCP | TDN | ||
| 品 名 |
皮つき 圧ぺん |
11.8 | 10.6 | 2.1 | 68.8 | 4.4 | 2.3 | 7.6 | 74.1 |
| 皮むき 圧ぺん |
13.2 | 10.7 | 2.2 | 69.8 | 2.3 | 1.8 | 7.7 | 75.2 | |
(「日本標準飼料成分表」より)
(単位:%)
配合例
| 配 合 | |||||
| 圧ぺん大麦 | ふすま | 米糠 | 大豆粕 | ||
| 期 別 |
前期 | 30 | 30 | 20 | 20 |
| 中期 | 40 | 30 | 15 | 15 | |
| 後期 | 50 | 30 | 10 | 10 | |
(元京都大学教授上坂博士)
肥育に利用すると肉付きがよくなり、肉質が向上する等の優れた効果があり、飼料代を抑えられます。
乳質を向上させ、たんぱく質過剰による繁殖障害を予防し、治療にも極めて効果があります。
育成、肥育の時期に応じて増量して与えると、増体、肉質、脂肪の向上に優れた効果があります。
(単位:%)
配合例
| 配 合 | |||||||
| 圧ぺん大麦 | ふすま | 脱脂米糠 | でんぷん粕 | 大豆粕 | 魚粕 | ||
| 期 別 |
第1期 (生後90日~40kg) |
10 | 40 | 15 | 20 | 10 | 5 |
| 第2期 (40~70kg) |
20 | 30 | 15 | 25 | 5 | 5 | |
| 第3期 (70~100kg) |
30 | 20 | 15 | 30 | - | 5 | |
(元岩手大学教授丹羽博士)
